まどまぎ構成

Twitter:doitakaさんの分析をメモ

>まどかマギカ 食事について。食事といえば杏子のジャンクフードとマミのケーキ。その辺含めて。食事について見るときは必然的に家庭環境の問題も関わってくる。本作だとキャラクターの性格を手っ取り早く表現するギミックとして使われている
>本作で描かれる食事のシーンは、まどかの家での普通の食事、ファーストフード店、マミの家でのケーキ、杏子の立ち食いジャンクフード、母の酒、くらい、確か。
>まどかは、序盤で視聴者の視点をガイドする一般人として機能。家庭のシーンは、非日常的事象との対比を作るために用いられる。端的に言えば他のキャラには家庭が描かれないってことだが。まどかの家庭は日常・非日常にまたがる事象に対峙する際の判断のベースラインでもある
>ファーストフード店は、基本的には日常サイドだが、非日常との境界としても機能する。マミとの行動時は作戦のブリーフィングルーム。ほむらとの交渉の場。
>次、非日常サイドの魔法少女三名。ケーキマミ、ジャンク杏子、非公開ほむら。食事に対する態度がそのままキャラの特徴となる。マミ、家はあるが家庭はなく孤独。他者にとっては帰る場所として機能。食事は家で、みんなでテーブルに座って食べるもの。家庭への渇望と報われない現状。
>三話でのマミの喪失は、マミ自身の願望の喪失であると同時にまどか達にとっての非日常サイドでの帰る家の喪失でもある。確かに、がらんどうになった家をまどかが訪ねるシーンは必要。あと、やっぱ部屋は殺風景なままでよかった気もするな
>杏子。ジャンク。食事は既製品を(恐らく)奪って一人で食べるもの。テーブルで食事をしたことはない。しかし、食事への執着、自己流の倫理は強く持っている。杏子の狩人的性格、という印象の6割くらいは食事の描かれ方でできているような
>食べる、という攻撃的な行為を常に行っていることで、生への強い執着、何かしらの飢え、獰猛さが表出される。何も食ってない杏子は、多分、ミステリアスで、ほむらとの区別がつかない。あの子キャラ立ってる
>対して、ほむらは作中、食事のシーンが描かれておらず、視聴者に対して心を許していない、何かを隠している印象となる。家庭を持たない魔法少女の、三者三様のキャラ立てとなっている
>特に、注目したいのはマミと杏子の対照性。マミ(非日常サイドの家庭)の喪失と入れ替わりで飢餓者杏子が登場し、最後にマミの家に杏子がおさまる、という流れ。杏子の渇望の中味は多義的だが、家庭への渇望という捉え方も可能かもしれない
>杏子で印象的だったのは、教会でのさやかとの物別れシーン。捨て台詞を吐いて去るさやかを見送る杏子が無言でリンゴを食べるところ。激情にまかせてリンゴを投げるでもなく、潰すでもなく、己のルールに従って食べる。獰猛で理性的で荒野にある獣の演技。役者だわ
>とりあえず以上。酒は知らん。